空き家の管理は必要!絶対外せない9つのこと空き家の管理は必要!絶対外せない9つのこと

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空き家の「困った」を解決!!

空き家の管理は必要!絶対外せない9つのこと

空き家の管理は必要!絶対外せない9つのこと

相続や親の高齢化などで空き家を所有する人が増えています。
まずやるべきなのが空き家の管理ですが、「どうやって管理するのか?」と疑問に思う人も少なくありません。
所有したものの空き家が遠方にあり十分な管理ができない場合や、すでに荒廃してしまって何から手をつけるべきかわからないと、所有者によって悩みもさまざまです。

そこでこの記事では、知っておかなければ損をする管理が必要な理由から、絶対に外すことのできない空き家の管理ポイントまでをまとめました。
ぜひ参考にしてください!

空き家の管理が必要な3つの理由

ではまず、空き家を所有するとなぜ管理する必要があるのでしょうか?
その理由から確認していきましょう。
主に以下3点の理由があります。

  • 空き家は劣化が早くなる
  • 犯罪やトラブルのもとになる
  • 増税や罰金など費用負担が増える

それぞれを解説していきます。

空き家は劣化が早くなる

人の住んでいない空き家は、劣化が早まりどんどん老朽化していきます。
換気がされず湿気がこもり、人もいないため害虫や害獣もすみつきやすく、壁や床、畳などが傷んでいくのです。
傷みや劣化が進めば資産価値の下がるスピードも早くなります。売却しようにも売れにくくなってしまうことも十分考えられるのです。

犯罪やトラブルのもとになる

管理のされていない空き家は、庭木や雑草がしげり外観が荒れ、ゴミの不法投棄による異臭や、放火犯罪が起きる可能性を高めます。その結果とくに近隣住民に不安が広がり、トラブルに発展するケースが少なくありません。
空き家の管理をしないと、屋根や壁の破損や崩れなどに気づくことができません。
もし壁が崩れたり、破損した屋根が風でとばされたりして他人に被害を与えてしまったら、損害賠償を請求される可能性もあります。

増税や罰金など費用負担が増える

空き家が管理不足だと行政に判断された場合には、固定資産税の増税や、行政処分によって50万円以下の罰金を命ぜられます。
固定資産税は最大で6倍になるため、余計な費用負担をふやすことになります。
これは2015年に施行された「空き家対策特別措置法(空き家法)」によって定められたことです。倒壊する危険性や、管理不足によって周囲への悪影響になるなどと判断された空き家は「特定空き家」に指定され、行政指導、行政勧告、行政命令、行政代執行という段階的措置の対象になります。

抑えておくべき!最低限の空き家管理9つのポイント

ポイント

空き家の管理といっても、どのような点に気をつけて管理をおこなえばよいのでしょうか?
ここでは最低限やっておきたいポイントを紹介していきます。
まずは抑えておくべきポイントをみてみましょう。

  • 換気
  • 通水
  • 掃除
  • 郵便物
  • 庭廻り
  • 害虫や害獣の駆除
  • 屋根や外壁の点検
  • 防犯対策
  • 火災保険・地震保険

ざっと並べてみましたが、意外とやらなければいけないことが多いことがわかりますね。
ではそれぞれの項目のポイントを詳しくみていきましょう。

換気

換気のポイントは、家の中の湿気を逃がしてあげること。
注意したいのが窓を開けて終わりではない点です。玄関の靴箱やクローゼット、押し入れ、トイレ、お風呂、戸棚などあらゆる場所に湿気がこもりっ放しにならないよう開けておきましょう。
湿気は空き家を老朽化させる一番の天敵です。湿気が溜まると家を腐らせたりカビを繁殖させたり、シロアリを招く原因になります。月1回は換気をして空気を循環させるようにしましょう。

掃除

室内のそうじ機がけから玄関などの掃き掃除や床拭きなど、空き家であっても丁寧にすることがポイントです。
空き家が近くにあり、毎日通えるのなら一度の掃除量は少なく済みますが、遠方で月1回程度であれば、ホコリがたまったり害虫が発生していたりすることもあるので念入りにしましょう。
住んでいる状態と同じような環境を保つことで劣化や老朽化を遅らせることができます。

通水

通水のポイントは、家中の水道を出すことです。台所や洗面所、お風呂、トイレ、洗濯機用の水道などすべての水道をそれぞれ1分程度出しっぱなしにします。
水道を使わないままだと水道管がサビて破裂してしまう危険があります。
また水道を使わない期間が長くなると、下水官の匂いが水道管を伝って家の中に流れ込むことに。家中が悪臭だらけになるだけでなく、乾いた水道管からネズミや虫が浸入することもありますので、定期的に通水するようにしましょう。

郵便物

郵便物をためないことは防犯につながります。
郵便物がポストから溢れているような状態だとすぐに空き家だとわかってしまい、空き巣や放火、不法投棄の対象になることが多いのです。
郵便物は転居届を出して対応することができますが、チラシなどは防ぐことができません。定期的に回収することが難しい場合には、ポストを撤去することも検討しましょう。

庭まわり

庭の雑草や木が生い茂り、落ち葉や実で埋めつくされたような状態で雨が降ると虫の繁殖を促すことになります。
また見えにくい場所は不法投棄されることも多く、ゴミを処理するには費用がかかりますので、庭廻りの手入れは細かくしましょう。
庭木が道路に飛び出して通行人の妨げになったり、落ち葉や実が道路にもあふれたりしてしまうとトラブルのもとになります。

害虫や害獣の駆除

人がいなく雨風をしのげる空き家は、害虫や害獣にとって絶好の棲み処です。
ポイントは、自分で駆除できる虫などは殺虫剤やバルサンを使って駆除し、スズメバチのような強い毒性をもった危険な虫や、咬まれてケガをする恐れのある動物は業者に駆除を依頼することです。
害虫や害獣の住みつきを防止するためには、

  • エサになるものを排除する
  • 入り口となる箇所を塞ぐ
  • 防虫・防獣剤をまく

といった対策が有効です。

屋根や外壁の点検

屋根や外壁の点検ポイントは、ひび割れや破損している部分がないかを確認することです。
壁のひび割れは最初、小さな傷のようなものですが、塗装が劣化していくとひび割れが拡大し、やがてそこから雨水が浸入し壁を崩壊させてしまいます。屋根瓦の損傷も雨漏りの原因となり、放っておくとシロアリの発生や構造部分を腐らせる原因になりますので注意が必要です。

防犯対策

空き巣被害を受ける空き家は多くあります。
家財がある場合はもちろん、家財がない場合も不法侵入される可能性がありますので防犯対策をしておきましょう。
防犯のポイントは、雨戸を閉めること、そして玄関や窓周辺にセンサー式のライトを設置することで防犯効果が高くなります。家のまわりに砂利を敷いて音が鳴るようにしておくことも効果的です。

火災保険・地震保険

万が一の際に備えて、空き家であっても火災保険に加入しておきましょう。
またすでに加入済みの場合は、空き家であっても補償の対象になるのか保険会社に一度確認しておくことが大切です。というのも、通常の住まいに掛ける火災保険では、空き家が火災になった場合に補償がされないことが多く、万が一の際に保険金がおりません。

空き家の火災を補償するためには、空き家用の火災保険に加入しなおすか変更してもらう必要があります。
消防局によると、火災の発生原因でもっとも多いのが「放火」です。空き家はとくに狙われやすい傾向にあるため備えておく必要があります。
ただし空き家の場合、加入条件に制限があり場合によっては加入できないことも。また地震保険は空き家に掛けることができません。

空き家の管理を外部委託するのもひとつの手段

ここまで空き家の管理方法と抑えておきたいポイントを紹介してきましたが、意外にも項目が多いことにおどろいた人や、手間に感じた人も多いのではないでしょうか。
空き家が近場にあれば、日にちをわけて少しずつ作業することもできますが、遠方の場合には一度にしなければいけない量が多く、負担も大きくなります。
管理は続けることで効果を維持することができますので、あまり負担が大きいと途中でやめてしまうことにもなりかねません。そこでここからは、外部の管理サービスを使った空き家の管理方法を紹介していきます。

空き家の委託管理がおすすめな理由

空き家の管理は、作業量が多く一日でこなすには大変なことも。また外壁や屋根の損傷など気づきにくい部分の損害は見逃してしまいがち。その点、管理サービスを使えば手間なくきちんとした管理が維持でき、屋根の上など危険な箇所も任せることができるためおすすめです。
相続で取得した空き家の所有者も高齢者であることが多く、また遠方であることから十分な管理がおこなえないことから空き家が荒廃することもめずらしくありません。
空き家法ができたことで空き家に対する措置が厳しくなったため、管理をしっかりするためにも委託管理を使用することも検討してみましょう。

空き家の管理を外部委託するデメリット

空き家の管理を委託するデメリットとして大きいのはやはり費用面です。月に5,000円から10,000円程度の費用が必要になります。
また業者によっては管理者に当たり外れがあることも。委託したとしてもしっかり管理がされているかのチェックはかかせません。

空き家の管理は大変!外部サービスも検討してみよう

空き家の管理は所有者にとって欠かせないものです。
なぜなら管理が不足した空き家は劣化を早め、犯罪やトラブルの原因になるだけでなく、増税や罰金の対象にもなるからです。
したがってきちんとした日ごろの管理が大切ですが、作業量は少ないとはいえません。自分で管理し続けることが難しい場合には、外部の管理サービスに委託する方法も検討してみましょう。

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